カフェ・サン・マルコⅡ 放逐の地、流謫の空、日常の崖、超常の涯、僕たちの心臓はただ歌い出す |
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わてが最近、買うた酒 のコーナー
・Kloof Street Swartland Rouge(クルーフ・ストリート スワートランド ルージュ 南アフリカ赤ワイン) ふつうアフリカワインのラベルには動物やら何やらの生き物やら野生的な風景やらが 描かれてるものだけど、Mullineux(マリヌー)のこのワインのラベルは 夕暮れ時に一瞬見られる不思議な色合いの青空のような、淡い青の地に 控えめな金色で文字が記されているだけ。 そこがいい。 味は濃厚。空に憧れる土の浪漫と情愛、いささかの辛苦。 |
台風の後、いやあ快晴ですなあ……。 みごとな秋晴れ、と言いたいのはやまやまではあるけど、 全然すがすがしくない。 爽快でも清涼でもなく、120%残暑……。 日中はあきらめて、秋は夜開く? 国枝史郎『八ケ嶽の魔神』より 「葉之助殿のお在(い)でになる、江戸の土地へ連れて行ったら、あるいは気の晴れることもあろうか、そうして時々お目にかかったなら、病いも癒(なお)るに違いない」 こう思って紋兵衛はお露を連れてこの大江戸へは来たのであった。 それにもう一つ紋兵衛は、五千石の旗本で、駿河守には実の舎弟、森家へ養子に行ったところから、森帯刀(たてわき)と呼ばれるお方から、密々に使者(つかい)を戴いていたので、上京しなければならないのであった。 この二人の上京は、実のところ葉之助にとっては、痛し痒しというところであった。彼は依然としてお露に対しては強い恋を感じていた。出逢って話すのは、もちろん非常に楽しかった。しかし同時に苦痛であった。呪詛(のろい)の言葉をどうしよう? 「畜生道! 畜生道!」「お殺しよその男を!」こう二の腕の人面疽(にんめんそ)が、嘲笑い囁くのをどうしよう? それは非番の日であったが、葉之助は市中を歩き廻り、夜となってはじめて帰路についた。 愛宕下三丁目、当時世間に持て囃(はや)されていた、蘭医大槻玄卿(おおつきげんきょう)の屋敷の裏門口まで来た時であったが、駕籠が一挺下ろしてあった。と裏門がギーと開いて、中老人が現われた。見れば大鳥井紋兵衛であった。 「これは不思議」と思いながら、葉之助は素早く木蔭に隠れじっと様子を窺(うかが)った。 それとも知らず紋兵衛は、手に小長い箱を持ち、フと駕籠の中へはいって行った。と駕籠が宙に浮き、すぐシトシトと歩き出した。 「どんな用があって紋兵衛は、こんな深夜に裏門から蘭医などを訪ねたのであろう」 こう思って来て葉之助は合点の行かない思いがした。そこで彼は駕籠の後をつけて見ようと決心した。 駕籠は深夜の江戸市中を東へ東へと進んで行った。これを今日の道順で云えば、愛宕町から桜田本郷へ出て内幸町から日比谷公園、数寄屋橋から尾張町へ抜けそれをいつまでも東南へ進み、日本橋から東北に取り、須田町から上野公園、とズンズン進んで行ったのであった。さらにそれから紋兵衛の駕籠は根岸の方へ進んで行き、夜も明方と思われる頃、一宇(いちう)の立派な屋敷へ着いた。 photo by Christian Holzinger ”明け方”といえば、 ”明け方の希望”というライブタイトルの OLEDICKFOGGY x envy 2マン東名阪ツアーが もうじき始まりますよ!! (チケットはコンビニ端末での直接購入はできなくて、 ネットでe+にログインして申込みしてください。 面倒くさい上に、 手数料もよけいに取られたりするし、 転売防止のためかもしらんけど、 そもそもチケット完売してへんし……。 こんなややこしいことしても、 チケットの売れ行きが落ちるだけやし、 ふつうにコンビニの端末で買えるようにしてくれた方が よっぽどありがたいねんけどな。 いろいろ事情はあるんかもしらんけど、 ちゃんと説明してくれな(コンビニの端末で直接買われへんのやったら、 ちゃんとそう書いといてくれな、二度手間になるしな、 クレジットカードでなく現金で払いたい客もおるやろうしな、 もっと客の立場になってくれな、チケット売れへんで)、 コンビニの端末で検索して出てこんかったら、 もう売り切れたんかなと思ってライブ行くのやめる客も きっと何人も続出しとるはずやで!!) OLEDICKFOGGY x envy 『DAWN HOPE TOUR 2025』 9/14(日)新宿LOFTにて 9/20(土)名古屋CLUB UPSETにて 9/21(日)大阪ANIMAにて
by caffe-san-marco2
| 2025-09-06 13:40
| 小説
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