ああ涼しき夜風。
これやこれ、俺が求めてたんは!!
汗ばんでないさらっとした肌の上を爽やかに吹き抜ける、秋の夜風。
でも酒飲んだら、からだの内側からほてってきて、
やっぱり汗ばんできますなあ……。
秋風と酒と、さらにそしてギターの音。
秋の夜でも熱く過ごせ!!
エルサ・トリオレ『赤い馬―人間のさまざまな意図―』(河合亨訳、白水社刊)より③
こうして、サント・ノルミエンヌの村人たちから遠く離れ、ジェラニウムのなかにたった一人で寝て、こうした狂気、憤怒の狂乱に身をまかせていたときに、わたしはひとつの琴の絃が美しく鳴りひびくのを耳にしたのだった……。わたしの憤怒はまるでホックをはずしたスカートのようにずり落ちた。ほんの一瞬間にも満たない時間ではあったが、最愛の人の死骸の顔に微笑が浮かぶのを見たような感じの幻想がわたしのからだを震わせた……。いくつかの和音が波のようにわたしに聞えてきた。星が、空で、かすかに震えた。
――ねえ、どおお? キスしてよ!
ここで沈黙があった。わたしは身動きさえもできなかった。顔を出すこともできなかった。にわかに、大地がわたしのからだの下で響をたてた。

エルサ・トリオレ『マヤコフスキー(の想い出)』スペイン語訳版
ギター弾き語りを聴くべし!!
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