カフェ・サン・マルコⅡ 放逐の地、流謫の空、日常の崖、超常の涯、僕たちの心臓はただ歌い出す |
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わてが最近、買うた酒 のコーナー
・Kloof Street Swartland Rouge(クルーフ・ストリート スワートランド ルージュ 南アフリカ赤ワイン) ふつうアフリカワインのラベルには動物やら何やらの生き物やら野生的な風景やらが 描かれてるものだけど、Mullineux(マリヌー)のこのワインのラベルは 夕暮れ時に一瞬見られる不思議な色合いの青空のような、淡い青の地に 控えめな金色で文字が記されているだけ。 そこがいい。 味は濃厚。空に憧れる土の浪漫と情愛、いささかの辛苦。 |
秋は旅の季節。 出立のさいにあえて目的地をはっきりとは決めず、 旅を続けながら足の向くまま魂の求めるがまま、 何者かにいざなわれるようにして行く先を定める、 そんな旅もいいでしょう(予算と時間が潤沢であるならば、なおよし……)。 てなわけで今回は、女主人公の蓮(れん)とともに秋田県へと旅してみましょう!! 石和鷹「蓮(れん)の秋田駒」(『連の星月夜』福武書店刊に収録)より① 蓮はとりたてて山が好きだというわけではないが、秋田駒ヶ岳には格別の思いがある。 秋田駒は、蓮が十九のとき、神沼先生と死にに行った山だからだ。 最初からこの山を、死に場所と定めていたわけではない。秋田駒ヶ岳の名さえ、そのときは知らなかった。金沢をふりだしに、鈍行で初秋の日本海を眺めながら北上し、出雲崎とか寺泊とか、海沿いの越後の町や村を迷い歩いているうちに、ふっと、田沢湖を見たい、と思った。ここからならさほど遠くはない。時間もたっぷりある。行こう、行ってみよう。聞きかじりの知識にすぎないが、満々とルリ色の水をたたえた、日本でもっとも深いというそのカルデラ湖に、言い知れぬロマンチックな魅力を感じた。若かったのだ、そのころの蓮は……。 田沢湖へ来て、初めて、秋田駒とめぐり逢った。湖より、山に惹かれた。 山はかすかに色づきかけた秀麗なすがたを、静かな湖面にうつしている。頂に白い噴煙が見えた。裾野は長く、なだらかに左へのび、蓮はなぜか、いま、その山裾に自分がいて、強い力で山巓へいざなわれて行く……、と感じた。 「あの山は何ていう山ですか?」 と、蓮はたまらず、行きずりの人にたずねていた。 「岳(だけ)だよ、駒ヶ岳」 と、土地のものらしい作業服の男は、そんなことも知らないのかというふうにぶっきらぼうに言い、無遠慮に蓮を見た。 秋田駒ヶ岳は那須火山帯に属し、田沢湖の北東に位置する休火山で、最高峰の男女(おなめ)岳(一六三七メートル)、男(お)岳(一六二三メートル)、女(め)岳(一五一二メートル)の総称だが、湖畔から見ると、男女岳は男岳のかげにかくれて、わずかにその頂をのぞかせるのみである。噴煙をあげているのは女岳だと、後になって蓮は知った。 湖面からの風が冷たくなっていたが、蓮はなおも長いこと、そこを去りがてにした。来てよかった、と蓮は思った。山を見て、こんな恍惚とした気分になったのは初めてのことだ。なにものかの、抗いがたい意志によって導かれていると思い知らされ、蓮は不意に胸を熱くした。 田沢湖高原の湯宿に旅装をといた。 ひとり旅を怪しまれることもなく、すぐ、ブナ林の見える静かな和室に通されたのは幸運だった。あとは、東京の神沼先生に電話をすればいいだけだ。先生は蓮が、約束とはちがう遠い東北の山中の宿にいると知って、びっくりするだろう。しかし、約束通り、明日一番の列車で飛んでくるだろう。 変な言いかたかもしれないが、それから、終りまでの日々が始まる……。 Odilon Redon, Fallen Angel 秋田県といえば、 やはり秋田県出身の友川カズキさんが思い浮かびますね!! 友川カズキさんは来月、大阪に来てくれますよ!! 石塚俊明さんと永畑雅人さんとのトリオでの出演です!!! 10/4(土)心斎橋ホカゲにて HOKAGE presents 『火影19周年特別企画 -友川カズキトリオIN大阪- Kazuki Tomokawa in Osaka』 友川カズキトリオ 友川カズキ(Vocal, Guitar) 永畑雅人(パスカルズ / Piano, Accordion,Mandolin) 石塚俊明(頭脳警察 / Drums) ドラムの音がよく聞こえるようになってることで定評があって、 TOSHIさんの強烈なドラムをさらに大迫力で堪能できましょう……
by caffe-san-marco2
| 2025-09-16 21:29
| 小説
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