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カフェ・サン・マルコⅡ 放逐の地、流謫の空、日常の崖、超常の涯、僕たちの心臓はただ歌い出す


過ぎ越しの少年 歩いてゐる 環百道路の向こう側 不気味に流れる根無し草 道草模様の漂流者 あゝ帰らざる故郷…… 棲めばエル・ドラド…… 記憶のギャラリーで迷子になって…… 愚者の漬物石と隠者の糠床……
by Neauferretcineres
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メモ帳
わてが最近、買うた酒 のコーナー
Kloof Street Swartland Rougeクルーフ・ストリート スワートランド ルージュ 南アフリカ赤ワイン
ふつうアフリカワインのラベルには動物やら何やらの生き物やら野生的な風景やらが
描かれてるものだけど、Mullineux(マリヌー)のこのワインのラベルは
夕暮れ時に一瞬見られる不思議な色合いの青空のような、淡い青の地に
控えめな金色で文字が記されているだけ。
そこがいい。
味は濃厚。空に憧れる土の浪漫と情愛、いささかの辛苦。

ジャズに散文《JAZZ&prose》ⅩⅩⅠ 影は三宮の大通りを歩めど、この我が身は……

隔週木曜日連載の
ジャズに散文《JAZZ&prose》
21回目!!
ジャズに散文《JAZZ&prose》ⅩⅩⅠ 影は三宮の大通りを歩めど、この我が身は……_b0420692_21015503.png
残暑がまだ厳しい日が続いたけど、
さすがにもうすぐ秋分の日やし、
暑くても日は段々と着実に短くなって、
暮れ方の影も早々に長く伸びる……。
日に日に影が長くなっていく。

てなわけで今回は、影が魅惑的なジャズ演奏動画をお題にして、
そこからのインスピレーションで散文詩を書いてみます!!



ジャズに散文《JAZZ&prose》ⅩⅩⅠ

影は三宮の大通りを歩めど、この我が身は西成の路地を這う。ああ焼け石に秋雨。モヒートの雨が降り、てもなく酔い潰れ、恋い潰れ、泣き潰れる。ただ影だけが日に日に伸びてゆく。ああ焼け石に秋風。ジャズの音に無数の影たちが行き交い、入り乱れ、交錯する中、我、独り、立ち尽くす、しんみりトランペットの音にひたすら聴き入りつつ。ああ焼け石に秋嵐。影は伸びれど我は縮む。影のみ伸びて我が身は縮み歩幅も縮めば、歩めども歩めどもなかなか家にたどり着けぬ。どんどん歩幅は縮みゆき、家路はますます遠く、歩けど歩けどいっこうに家にたどり着かぬぞ。ああ焼け石に秋靄。我は斃(たお)るとも影は奔(はし)れ、我は朽ちるとも影は薫(かお)れ。ああ焼け石に秋月。

Tomasz Stańko(トマシュ・スタンコ、1942-2018)
ポーランドのジャズ・トランペット奏者で、
彼独自の人間味あふれる叙情的な音色で知られています。
ヨーロッパの歴史と文化を背景にした重厚なヒューマニズムを体現して……。
bandcampで聴ける、トマシュ・スタンコの音源あります!!


by caffe-san-marco2 | 2025-09-18 23:44 | ジャズに散文《JAZZ&prose》 | Comments(0)
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