カフェ・サン・マルコⅡ 放逐の地、流謫の空、日常の崖、超常の涯、僕たちの心臓はただ歌い出す |
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わてが最近、買うた酒 のコーナー
・Kloof Street Swartland Rouge(クルーフ・ストリート スワートランド ルージュ 南アフリカ赤ワイン) ふつうアフリカワインのラベルには動物やら何やらの生き物やら野生的な風景やらが 描かれてるものだけど、Mullineux(マリヌー)のこのワインのラベルは 夕暮れ時に一瞬見られる不思議な色合いの青空のような、淡い青の地に 控えめな金色で文字が記されているだけ。 そこがいい。 味は濃厚。空に憧れる土の浪漫と情愛、いささかの辛苦。 |
BALZACのドラマー、 ”べーやん”こと真鍋貴行氏が先日お亡くなりになった、らしくて。 いきなり急にそんなんお知らせされてもなあ、ただただ頭真っ白やで。 ただただショック。 ただただ悲しい。 BALZACはいつまでも若くて、いつまでも年とらんような気もなんかしてたけどなあ、 なんでやねん。 べーやんは単にドラマーというだけでなく、 BALZACをいろんな面で支えてたし、 BALZACをほんまに愛してた(ある意味、BALZACへの愛は古いメンバー以上やった)し、 べーやんの人柄や人間性をファンもほんまに愛してたし……。 大阪のバンド(結成は京都やけどBALZACは大阪のバンドや!!)ならではの ファンとの濃密な一体感を醸し出し、 バンドとファンとの距離が非常に近いのがBALZACのええとこ。 ホラーパンクと聞くとなんかおどろおどろしくて、 めっちゃ怖いバンドのような感じやねんけど、実際は BALZACはライブ中のMCが面白くて、べーやんも話のネタにされたり、 そこんとこの愛嬌とホラーバンド色とのギャップもライブの魅力になってる。 べーやんの存在は大きかった。 べーやんは2001年にBALZACに加入したわけやけど、 BALZAC愛は強かったけどこれまでのやり方を守っていくというよりかは、 新しいBALZACの音像を飽くことなく目指してた。 90年代のBALZACと較べると、べーやんが入った2000年代以降のBALZACは、 デジタルを取り込んだサイバーパンク的な、メタBALZAC化計画みたいなんが べーやんの仕事師の愛の手で着々と進行してたわけやなあ……。 とにかく、メレでもベアーズでもキンコブでもファンダンゴでも BALZACやべーやんを愛するバンドが集まって、 勝手にどんどん追悼の宴をやったらええねん!! ベイサイドジェニーはもうないから、天保山の頂上でやるのもええかも……。 BALZACは骸骨姿でライブするバンドであるけど、 昔、一休という僧がいて、『一休骸骨』という本があったり、 一休和尚こそ、日本のホラーパンクの元祖でありますね!! というわけで、今回はべーやん追悼の意を込めて、 日本のホラーパンクの元祖、一休宗純に登場してもらいます。 水上勉『一休を歩く』(日本放送出版協会刊→集英社文庫→NHKライブラリー『良寛を歩く 一休を歩く』)より ☆湖国の蘇生――堅田(かたた) 一休は、二十七歳の夏の夜に、鴉(からす)の啼(な)き声をきいて大悟した。その時のことを、『年譜』[『東海一休和尚年譜』]はつぎのように書いている。 「夏の夜、鴉の声をきいて悟るところあり、すぐにその見解(けんげ)を華叟[師の華叟宗曇(けそうそうどん)]和尚に示した。華叟は、『それは羅漢(小乗の悟った人)の境地であって、作家(すぐれたはたらきのある禅者)のものではない』といい投機の偈(げ)(悟りの詩)を作って提出するようにいった。そこで一休は次のような偈をつくる。『凡とか聖とかの分別心や、怒りや傲慢のおこる以前のところを即今気がついた。そのような羅漢の私を鴉がわらっている』」 たぶん、一休は、その夜明けもまた[琵琶湖の]湖岸に出て、葦の間にすわりこんで考えつくしたのだろう。漁師にめぐまれためしを喰って座禅し、気がついてみると夜が明けていたのだ。その時、明け鴉がかァと啼いて山の方へ去るのがきこえたのだ。 夜鴉はきっと、京の方へ去ったのだろう。ああ、その京都には、天皇の座についておられる父君と、嵯峨の母君がおられる。その空へ遠く啼いてゆく鴉は、父でもあり、母でもあるか。この世に生まれて二十七年、自分は安国寺に出家して禅を学び真の師を求めて、転々して、今日、すぐれた華叟禅師に師事して、こうしてここにすわっている。何のことはない、今日まで、考え悩み、苦しみもだえてきた過去一切のことがらは、空をわたる鴉のひと声のようにおもえる。あれこれと分別し、泣きわらい、怒り悲しみしてすごしてきた日常心の奥に、もうひとつ光る無垢の心があったではないか。そのきよらかな心にかぶさる迷妄の一切がいま、取りはらわれて、鴉の行方を、耳にしているだけの絶対境。鴉はわらっている。この卑小な自分を。何のことはないそれだけのこと。 一休宗純は葦の間をふいてくる風に、母のおかれている人生上の苦しみや、自分のおかれている苦しい立場の一切を放下(ほうげ)して、大自然と一体になった。人と山と湖と平等になり、もう一つの「己れ」が一つになっていることに気づいたのであろう。 これも勝手なぼくの推測だけれど、そのようなことを湖岸にたって考えてみるのである。そうではないか。人間の一生は、考えようによっては、死ぬ一瞬のその時の、顔に吹きつけてくる風に充分集約されているものだ。露のいのちの終焉だ。そして、新しいもう一つの自分を抱いて生きるのである。大燈が五条橋下で、関山(かんざん)が美濃の山中でたいせつに抱きなおしたもの、聖胎長養(しょうたいちょうよう)の心奥(しんおう)とは何だったか。一休も二十七歳でわかりかけてきたのだろう。きびしい華叟は、その一休の悟りの境地をよろこんでくれたろうが、まだまだ作家の境地には至っていないとしめつけた。 そのとおりである。純禅の道に、悟りつくして達する峰も峠もあるわけがない。生きていることが求法(ぐほう)だ。生きて求めることが悟りだ。生きていたる果てに悟りがあろうはずはない。あるのは死のみ。そうだ。生きていることが求法。死ぬまで、求めて生きるのだ。人は生まれて死ぬ。苦しんで死ぬ。それだけだ。
by caffe-san-marco2
| 2025-09-20 13:39
| 人物伝・作家論
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