カフェ・サン・マルコⅡ 放逐の地、流謫の空、日常の崖、超常の涯、僕たちの心臓はただ歌い出す |
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わてが最近、買うた酒 のコーナー
・Kloof Street Swartland Rouge(クルーフ・ストリート スワートランド ルージュ 南アフリカ赤ワイン) ふつうアフリカワインのラベルには動物やら何やらの生き物やら野生的な風景やらが 描かれてるものだけど、Mullineux(マリヌー)のこのワインのラベルは 夕暮れ時に一瞬見られる不思議な色合いの青空のような、淡い青の地に 控えめな金色で文字が記されているだけ。 そこがいい。 味は濃厚。空に憧れる土の浪漫と情愛、いささかの辛苦。 |
全国47都道府県その他を巡ってゆく、GEZANのツアーの 最終部分の詳細が先日、発表になり、チケットの販売も始まってます!! 対バンは、
てなわけで、京都磔磔での対バン
に因みまして、 今回はブラックボックスっぽい文章を!! (ブラックボックスというか、ダークボックスかな……、 そういえば昔、電話ボックス、ってのがあったな、 いや、今でもあるか?!) 直木三十五『楠木正成』(中央公論社刊→鱒書房にて復刊)より⑤ 古い、冷たい、暗い寺であった。それは、寺であるから、当たり前のことであったが、そこに、主上がおわすと思うと、その冷たさ、暗さが、暗澹たるものとして、正成の胸へ迫って来た。 そうして、玄関から、上がると、そこにいる公卿を守る侍の、粗末な姿――雨に濡れたまま、着替えの着物も無いらしく、皺くちゃになった直垂を着て――公卿の中には、冠もつけず、乱れた髷のまま、蒼白い顔をして、足早に行ったり、来たり――そして、そこには一人の武人の姿も、見ることが、できなかった。 煤けた、真っ黒に近い板戸には、もう、形のわからなくなった墨絵の山水風の絵がかかれていて、そこには、燭台が一つほの暗く、その広い部屋を照らしているのみで、正成は、そこへ坐ると共に、主上に対しての、お痛ましさが、ひしひしと体へ、しみ込んでくるようであった。 (万乗の君が、かかる所に――) と、思うと、河内の自分の家の、明るい部屋が、すまぬもののように、感じられた。 「兵衛(ひょうえ)、待たせる。今、暫く」 一人の公卿が、口早にそう言って、ちょっと、のぞくと、去って行った。 (わずかに五百人の兵をもって、かかる孤山に拠ろうなど――去年の異変と同じような、無謀さではないか) そうも思えたが (いや、かかる土地、かかる寺を、お頼みなさるまでに、危急であったのであろうか――) とも、考えてみた。しかし、東大寺を、お頼みになるつもりで、この方角へ、行幸になったのだと思うと (まだ、僧兵などを当てにして――それでは、武門武士――衰えたりといえども、鎌倉武士を相手にしようなど、思いも及ばぬことじゃ、合戦は武人に――) 正成は、[日野]俊基(としもと)が死んで以来、自分の事を、主上に申し上げ、自分を、信じて一切の事を任してくれる者がないのであろうと思ったし、また、河内の国の一兵衛でしかない自分を、信任なさらないのも、無理はない、と思った。 (しかし、かく御召出しになった上は――) 正成は (一刻でも早い方がよいのに、何を――) と、いらいらする心を押さえながら、ずっと眼を閉じていた。 「こちらへ」 photo by Michal Balog
by caffe-san-marco2
| 2025-09-27 12:59
| 小説
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