カフェ・サン・マルコⅡ 放逐の地、流謫の空、日常の崖、超常の涯、僕たちの心臓はただ歌い出す |
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わてが最近、買うた酒 のコーナー
・Kloof Street Swartland Rouge(クルーフ・ストリート スワートランド ルージュ 南アフリカ赤ワイン) ふつうアフリカワインのラベルには動物やら何やらの生き物やら野生的な風景やらが 描かれてるものだけど、Mullineux(マリヌー)のこのワインのラベルは 夕暮れ時に一瞬見られる不思議な色合いの青空のような、淡い青の地に 控えめな金色で文字が記されているだけ。 そこがいい。 味は濃厚。空に憧れる土の浪漫と情愛、いささかの辛苦。 |
現在、USAから男女2人組デュオでJeff Jolly Bandが来日ツアー中です!! ニューヨークの音楽土壌とカリフォルニアの音楽風土が うまい具合に交歓し合って、大人のロックサウンドを醸し出しとります。 本日9/29は東京にて、明日は横浜。 10/2(木)神戸(太陽と虎)にて、 10/3(金)大阪(梅田ハードレイン)にて、 せっかくなので全公演の日程を載せときましょうか……。
てなわけで今宵は、 男女2人組デュオにちなみまして、 横浜の埠頭での男(ランランさん)と女の会話に 耳を傾けてみますか?! 井上光晴『プロレタリアートの旋律』より③ 「ランランさんは高杉晋作が好きなの」 「晋作でも竜馬でも、何でもよかとよ。要するにきんきらきんと、気分が昂揚しとれば最高。……」 「お腹すかない、少し」 「全然」 「じゃあ、東京で食べることに致しましょうか」 「若布の味噌汁を食べたい」 「出発進行」 「駅まで遠いのか」 「歩いて行けるわ、此処から」 「最高。タクシーに乗るのは堕落のはじまり」 「さっき怒っていたのね、それで」 その時、風呂敷包みを小脇に抱えた男が、息を弾ませながら右手の事務所に入って行き、出前の器を受取りにきたらしい青年が、オートバイにまたがりながら、しげしげとそちらの方を振向いた。 「そういえば、昨日のテレビ、イギリスの漁港だったな。……」 「グラスゴー風っていうんでしょう」 「さっき、あの船の旗を見た時、どうして思いださなかったのかね、なんかなつかしいような気持がしたんで、妙だなと考えとったんだ」 「イギリス人たち、びっくりしたでしょうね。ランランさんがタラップを駆け上った時、緊張していたもの。あたしもびっくりしたけど……」 「テレビ映画の影響」 「役者になればよかったかもしれない。今からだって遅くないわ」 「役者になる位なら手品師になる」 「手品もできるの」 「手拭の芸術と、スカーフから蝙蝠を出す大奇術。鳩じゃなくて蝙蝠ですよ。鳩は自由自在に慣らすことができるが、蝙蝠はそういかない。そこにその辺の奇術とは根本的に思想と技巧を異にする大魔法があるのです。……噓だと思われるかな」 「噓だなんて考えない」 「蝙蝠を手なずけるのに多少時間がかかるが、そのうち実演してお目にかけましょう。もうひとつの特技は絶望に襲われた蝙蝠を自殺させること。……」 「大学でやったら、それを。あたし、みんなに働きかけて、いくらでも宣伝するわ」 「蝙蝠を手に入れることが先決だね。東京の何処に行けば釣れるか、それが問題」 「蝙蝠を釣るの」 「左様、蠅を餌にして空中を飛ばしますと、いくらでもかかるんでございますよ」 「タオルの向日葵と蝙蝠の奇術をやれば、それこそ拍手喝采よ。蝙蝠を自殺させるっていったけど、ほんとにできるの」 「仕掛けが難しいんだ。蝙蝠が自分で死ぬはずもないから、リモコンの糸で殺すんやが、それまで元気に空中を遊泳しとる奴を、がくんと首うなだれて、真逆様に地面に激突させるんやから、なかなかね」 「みたいわ、早く」 「自殺は練習する必要があるんだ。この頃大分やっとらんから、腕が落ちとるかもしれん。……スカーフからだすのは簡単にできるけどね」 「そんなすごい技術持っていて、どうして塩こぶ工場なんかで働いていたの。奇術の一座にだって入れば、よっぽどおもしろいでしょう」 「奇術師になるために蝙蝠を手なずけたんじゃないよ。奇術師になりたければ、そんなふうに歩いとるさ、最初から」 「すごく気に入っちゃった。絶対あなたの助手になるわ、あたし。タオルだけで好きになっていたのに、絶対もう。最高……」 タカ派でもなくハト派でもなく コウモリ派が次の首相に……という説も? 井上光晴『プロレタリアートの旋律』の1回目と2回目は こちら↓
by caffe-san-marco2
| 2025-09-29 21:31
| 小説
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