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カフェ・サン・マルコⅡ 放逐の地、流謫の空、日常の崖、超常の涯、僕たちの心臓はただ歌い出す


過ぎ越しの少年 歩いてゐる 環百道路の向こう側 不気味に流れる根無し草 道草模様の漂流者 あゝ帰らざる故郷…… 棲めばエル・ドラド…… 記憶のギャラリーで迷子になって…… 愚者の漬物石と隠者の糠床……
by Neauferretcineres
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メモ帳
わてが最近、買うた酒 のコーナー
Kloof Street Swartland Rougeクルーフ・ストリート スワートランド ルージュ 南アフリカ赤ワイン
ふつうアフリカワインのラベルには動物やら何やらの生き物やら野生的な風景やらが
描かれてるものだけど、Mullineux(マリヌー)のこのワインのラベルは
夕暮れ時に一瞬見られる不思議な色合いの青空のような、淡い青の地に
控えめな金色で文字が記されているだけ。
そこがいい。
味は濃厚。空に憧れる土の浪漫と情愛、いささかの辛苦。

ジャズに散文《JAZZ&prose》ⅩⅩⅡ キャビアの味噌汁色した空から次々と……

隔週木曜日連載の
ジャズに散文《JAZZ&prose》
22回目であります!!
ジャズに散文《JAZZ&prose》ⅩⅩⅡ キャビアの味噌汁色した空から次々と……_b0420692_21211664.png
なんかトランペット聴きたい気分やから、
前回に引き続いて今回も、
ヨーロッパの魅惑的なトランぺッターの
ジャズ動画でいきます!!
秋というとヴァイオリンのイメージかもしれんけど、
こんな燃えるような秋には金属のトランペットの方がええんとちゃうかな……。

てなわけで、
デンマークの少壮トランぺッターJakob Sørensen
ジャズバンドの演奏動画で散文詩を書いてみましょう。



ジャズに散文《JAZZ&prose》ⅩⅩⅡ

キャビアの味噌汁色した空から次々と零れ落ちてくる小粒の涙。顔にへばり付きぬめり落ちる無数のキャビアの粒々のその動態をスローモーションで肉感的につかみ取っている。秋の物思いはサンマの長い身のように長く、サンマの肌のようにきらめくのだが、しかし肝心の言葉はたこ焼きのようにころころと転がる。年中シシャモばかり喰ってるわけにもいかぬか。30年間海を見ず、ただ淀川の流れだけを一途に、阪急電車の窓から見ていた、君は若くもあり若くもなし。今こそ竜(たつ)よ巻け。

蚊門かもん


Jakob Sørensenの音源は
bandcampにいろいろありまっせ!!



by caffe-san-marco2 | 2025-10-02 21:53 | ジャズに散文《JAZZ&prose》 | Comments(0)
<< プラトンが哲学の中に見ていたも... 背広姿のまま、手枕でごろりと横... >>


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