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カフェ・サン・マルコⅡ 放逐の地、流謫の空、日常の崖、超常の涯、僕たちの心臓はただ歌い出す


過ぎ越しの少年 歩いてゐる 環百道路の向こう側 不気味に流れる根無し草 道草模様の漂流者 あゝ帰らざる故郷…… 棲めばエル・ドラド…… 記憶のギャラリーで迷子になって…… 愚者の漬物石と隠者の糠床……
by Neauferretcineres
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この様な書込み大変失礼致..
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メモ帳
わてが最近、買うた酒 のコーナー
新甘泉 梨の果肉と果汁があふれるお酒国産リキュール 北岡本店
ドンキで売ってた梨リキュール。作ってるのは奈良県吉野の酒蔵。
鳥取県産の梨をぶちこんである。アルコール分は5度。
なんとなく日本海側のエキスを毎日ちょっとずつ摂取したいんよね……。
熟れつつも叙情にこの実は引き締まりて。

お聞きなさい、今またあの恐ろしい響がします。お聞きなさい。――ストリントベルク『ダマスクスへ』

おやおや、2月末から3月頭にかけて
京都磔磔ではなんやおもろそうなライブが
てんこ盛りやな!!!

京都磔磔にて
2/27(金)『スキマノザラシvs片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ』
スキマノザラシ
片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ

2/28(土)『HEATWAVE TOUR 2026 -Mr.OUTSUIDE-』
HEATWAVE【山口洋(Vo.G) 細海魚(Key) 池畑潤二(Dr)】

3/1(日)『a flood of circle 20周年記念ツアー “日本武道館への道”』
a flood of circle
ヒトリエ

3/3(火)『LUFT(Mats Gustafsson & Erwan Keravec) + 大友良英』
LUFT【Mats Gustafsson (sax) & Erwan Keravec (バグパイプ)】 + 大友良英

3/5(木)『欧州民謡スプリングスペシャル!』
津山篤 & 長野友美 トラッドソングスデュオ
+四家卯大(チェロ)+藤原弘明(フィドル)

3/6(金)三宅伸治 BIRTHDAY TOUR 『 65番街 Spoonful Tour 』
三宅伸治&the spoonful【三宅伸治(Vo.G) 高橋”Jr.”知治(Ba) KOTEZ(Hca) AKANE(Ds)】

3/7(土) 『騒動勃発』
騒音寺
画鋲(宮藤官九郎、三宅弘城、よーかいくん)
夜のストレンジャーズ

騒音寺画鋲夜ストの3マンは2daysやね。
3/6(金)の夜は神戸VARIT. にて開催!!

そして、津山篤 & 長野友美 トラッドソングスデュオ
なんと4days(京都→大阪→福井→神戸)となってますよ!!!!
お聞きなさい、今またあの恐ろしい響がします。お聞きなさい。――ストリントベルク『ダマスクスへ』_b0420692_12012247.jpeg
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『欧州民謡スプリングスペシャル!』と連動して、
なんか民謡がらみの読み物を載せたいねんけど、
そうやなあ、
葬送行進曲ってのもトラッドソングなんやろうか?


ストリントベルク『ダマスクスへ』(茅野蕭々訳、岩波書店刊)より

☆街の角

 一本の樹木の下に一つの腰掛のある街の角。小さいゴシック風の教会の側面の入口が見える。その前に郵便局と、椅子を並べた珈琲店。郵便局と珈琲店はしまつてゐる。

 葬送行進曲の響が近づいては、やがて又遠ざかるのが聞える。

 知られぬ人は石敷の歩道(トゥロトアアル)の縁に立つて、何方側へ行かうかと自問してゐるやうに見える。教会の塔の時計が鳴る。最初に十五分毎に打つやや高い音が四つ、それから時を報ずるのがやや低い音で三つ打つ。

 夫人登場。知られぬ人に挨拶する。通過ぎようとして立止まる。


 知られぬ人。そら、あなたですね。あなたがいらつしやるだらうとは大概わかつてゐました。

 夫人。ではあなたは私をお呼びなさつたのですね。ええ、私そんな気が致しました。――でも、何故こんな街の角に立つてゐらつしやいます。

 知られぬ人。わかりませんよ。でもどこかに立つてゐなくてはなりませんからね。待つてる間。

 夫人。何を待つてゐらつしやいますの。

 知られぬ人。それが云へればいいのですが。――四十年間私は或ものを待つてゐました。それは幸福と呼ばれるものだと私は信じてゐますが、或はただ不幸の終に過ぎないのかも知れませんよ。――お聞きなさい、今またあの恐ろしい響がします。お聞きなさい。行かないで下さい、行かないで。御願ひです。あなたに行かれてしまふと、私は恐ろしくなりますから。

 夫人。ねえ、あなた。私たちは昨日始めてお逢ひして、それから四時間お話を致しましたのね。あなたは私に同情をお起させなさいました。けれどその為に私の好意を濫用なさつてはいけませんわ。

 知られぬ人。それは真実(まつたく)です。そんな事をしてはなりません。けれど、たつて御願ひします。私を一人ぼつちにしないで下さい。私は他国の町にゐて、一人の友だちも無いのです。それから私の持つてゐる僅ばかりの知合は、私にとつては赤の他人よりも悪いのです。敵意を持つてると云ひ度い位です。

 夫人。何処にだつて敵はありますわ。何処でだつて孤独なのですよ。何うしてあなたは奥さまやお子さま方からお離れになりました。

 知られぬ人。それが解つて居れば。――何故私が尚ほ存在してゐるのか、何故私が此処に立つてゐるのか、何処へ私が行けばよいのか、何を私が為すべきか、概してそれが私に解つて居れば。――あなたは此の人生には既に呪はれてゐる人間があるといふことをお信じになりますか。

 夫人。いいえ。私はそんなことは信じません。

 知られぬ人。私を御覧なさい。

お聞きなさい、今またあの恐ろしい響がします。お聞きなさい。――ストリントベルク『ダマスクスへ』_b0420692_12122727.jpg

by caffe-san-marco2 | 2026-02-21 12:20 | 戯曲・シナリオ | Comments(0)
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