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カフェ・サン・マルコⅡ 放逐の地、流謫の空、日常の崖、超常の涯、僕たちの心臓はただ歌い出す


過ぎ越しの少年 歩いてゐる 環百道路の向こう側 不気味に流れる根無し草 道草模様の漂流者 あゝ帰らざる故郷…… 棲めばエル・ドラド…… 記憶のギャラリーで迷子になって…… 愚者の漬物石と隠者の糠床……
by Neauferretcineres
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メモ帳
わてが最近、買うた酒 のコーナー
新甘泉 梨の果肉と果汁があふれるお酒国産リキュール 北岡本店
ドンキで売ってた梨リキュール。作ってるのは奈良県吉野の酒蔵。
鳥取県産の梨をぶちこんである。アルコール分は5度。
なんとなく日本海側のエキスを毎日ちょっとずつ摂取したいんよね……。
熟れつつも叙情にこの実は引き締まりて。

京に住む者さえ、時々、これでおどろくのだから――子母沢寛『昼の月』②

2月ももうちょっとでおしまいですねー。
梅見に行ったりしましたか?
しかし梅を見た後、何を喰おう……。

子母沢寛『昼の月』より②

 二月に入って京はいよいよ底冷えが厳しかったが、陽当りのあたたかい辺りには、あちこちに梅が咲いていた。

 相変らず、巷(ちまた)のそちこちに斬った斬られたという気味悪るい事件が起りつづける。京の人達は日の暮れとともに、もう一人で街は歩るかなかったし、ましてたとえ大勢でも若い女などはぱったりと影も見せなくなって終った。将軍家がいらせられるというのに、まるで火が消えたようである。

 昨日賀茂明神へ梅見に行った戻りに、大岸と桜井は鴨川べりで鰻(うなぎ)を食べたが、それが金串(かなぐし)で、値段ばかり高くてひどくまずかったというので、

「川魚では京一という店ときいたが、馬鹿にしてるね」

 大岸が、今日になってもまだぶつぶついっている。

 宿主(やどぬし)の鈴木氏の話では、元来京というところは、そういう処(ところ)で、名物面(づら)をして、値を高くとるがひどくまずい家と、ひっそりと煤(すす)ぼけた店で、値も驚ろくほど安いが、それで天下に二つとない美味を売る店もある。これをよく知ってその店へ入らなくては、両先生のような馬鹿を見る事が往々にあるものである。

 京に住む者さえ、時々、これでおどろくのだから、江戸からお上りになって早々では当然です。これからは、わたしが御案内仕(つかまつ)りましょうといって、今度はこっちがまるで田舎っぺえ扱いにされた。


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京都出身の歌手といえば、
やっぱし都はるみ、かなあ……


by caffe-san-marco2 | 2026-02-27 18:31 | 小説 | Comments(0)
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