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カフェ・サン・マルコⅡ 放逐の地、流謫の空、日常の崖、超常の涯、僕たちの心臓はただ歌い出す


過ぎ越しの少年 歩いてゐる 環百道路の向こう側 不気味に流れる根無し草 道草模様の漂流者 あゝ帰らざる故郷…… 棲めばエル・ドラド…… 記憶のギャラリーで迷子になって…… 愚者の漬物石と隠者の糠床……
by Neauferretcineres
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メモ帳
わてが最近、買うた酒 のコーナー
新甘泉 梨の果肉と果汁があふれるお酒国産リキュール 北岡本店
ドンキで売ってた梨リキュール。作ってるのは奈良県吉野の酒蔵。
鳥取県産の梨をぶちこんである。アルコール分は5度。
なんとなく日本海側のエキスを毎日ちょっとずつ摂取したいんよね……。
熟れつつも叙情にこの実は引き締まりて。

しかし出れんのも少々しゃくだな――子母沢寛『昼の月』③

今年で20周年を迎える、心斎橋火影(ほかげ)でありますが、
おぉ、いつの間にかホームページがリニューアルされてますよ!!

ステージと客のフロアが地続きで鏡張りの壁、
酒を入手するためにさらに地下へと潜入していき、
牢獄めいた酒場へと沈み込み、のめり込んでゆく……。
HOKAGEでは、客も自分のポジションを臨機応変に自ら見出していく、
そういう楽しみがあって、
直火でもええし、放射熱でもええし……。

平日だろうが週末だろうがお構い無しに、
HOKAGEでは連日連夜、物凄い激闘乱闘奮闘が繰り広げられておりますッ!!

3/11(水)心斎橋ホカゲにて
コロボックルズ&ギャーギャーズ presents
『コロギャー』
コロボックルズ
ギャーギャーズ

3/12(木)心斎橋ホカゲにて
『竜騰虎闘 vol.2』
GOOD MORNING
オナニ渕剛
ヒロシ(八尾シティボーイズ)
THE EEE
ELLIC
彩月莉愛

3/15(日)心斎橋ホカゲ&新神楽にて
レッドマンモス presents
『conoomoitodokumade 16』
redmammoth
MINOR LEAGUE
43K&cheapsongs
ROCK STOCK MAGAZINE
UCC
D.N.K
三浦マイルド
八尾シティーボーイズ
バミューダ★バガボンド
FIVE NO RISK
THE CHORIZO VIBES
鬼火
THE FRAGILE
フード:たこ焼きてらや

3/16(月)心斎橋ホカゲにて
HOKAGE presents
『Sergio Michel(US) JAPAN TOUR 2026』
Sergio Michel(アメリカ合衆国から)
Lightning Swells Forever
ノラ一味
kitsunevi

3/30(月)心斎橋ホカゲのB2Fバースペースにて
HOKAGE presents
『SANO BAR』
武田充貴(SOLO DRUM)
DJ:サノ
バーテンダー:サノ
フード:サノ
その他:サノ

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というわけで、今回は激闘の話を。

子母沢寛『昼の月』より③

 次の日は、本当に鈴木氏に案内されて、「大市」のすっぽんへ行ったが、桜井は大喜びをしたが、大岸先生は、見ただけで気味が悪るいといって、酒ばかり飲んで帰って来た。

「桜井さんもとんだ下手物(げてもの)食いだね。あれぁひでえね」

 酔って、そんな事をいって、帰る鈴木屋敷の門の前で、やって来た三橋先生とぱったり逢った。

「おい、厄介が起きたぞ」

「なんでしょうか」

 桜井がそう言ったが、三橋は、まあまあ待てというような顔をして、先きに立って門を入って行った。

「今、ここへ来る時に、三条の川原に首のねえ侍の屍があったといって騒いでいたよ。面倒だから見にも行かなかったが、いよいよ目的のためには手段を選ばんという風潮が強くなって来た。こ奴を突き詰めて行くと」

と三橋は、ちょっと、四辺(あたり)を見て、

「結局は、戦さだね。はっはっは」

と笑った。

 座敷へ入るとすぐ今度は大岸先生が、

「先生、厄介とはなんですか」

ときいた。

「実ぁね、来る二十日、城中で、また奥詰剣術方の試合があるとさ。公方様が滅法なお好きの御様子でねえ」

「え?」

「みんな味方なんだ、勝っても負けても厄介じゃあねえか」

「そうですなあ。で組合わせは定(き)まりましたか」

と大岸は、人柄だけに、本当に面倒な事だと思ったし、桜井は桜井で、この前江戸での事がある、勝つにしろ敗けるにしろ、なにかこうまるで関係のない世界のもの達までが、こっちをじろじろ見ているようでどうも面白くないものである――そんな事を思っている。

「いや、組合わせは目下男谷先生、伊庭先生、戸田先生など慎重に御詮議のようだよ。はっきりせんが、おれが早耳でもれきいたところでは、伊庭の若先生八郎さんにはわれら戸田隊の沢隼之助、榊原鍵吉さんには一刀流から男谷先生の門に加わった本所二ツ目の天野将曹さんなそうだ」

「ほう」

「ね、こういう組合わせから考えると、今度は多く同派同流の者を組合わせ、角力で言うと花角力という事になるんじゃあねえかな」

「そうですか」

「われわれ江戸でやったものは、今度は出れるか出れんかわからんな」

「それは結構な事ですよ」

と桜井はほっとした顔だった。

「しかし出れんのも少々しゃくだな」

という三橋へ、

「いやいいですよ」

と桜井。

「今度は大岸先生には是非出ていただきたいものだ」

「いやあ、死恥はかきたくない。わたしは真っ平だ」

と大岸先生は、本気でいそがしく手を振った。


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by caffe-san-marco2 | 2026-03-08 11:25 | 小説 | Comments(0)
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